意識には階層がある

水の温度がある程度以上変化すると氷になったり水蒸気になったりするように、
人の意識もその変化があるレベルを超えると、性質も大きく変化します。

そして人の意識がそうであるように、チャネリングによって繋がる先にも、
性質の異なるいくつかの階層があります。これを意識の階層と呼んでいます。

古典的な階層概念

意識の階層に対する古典的な捕らえ方は絶対的な概念でした。

たとえば人間界の上に天使の世界があり、さらに上に神の領域があるというように。
しかし異なる宗教や思想が、それぞれ異なる分類をしています。

それらは見たままを体系化したものかもしれませんが、
天動説がそうであったのと同じように、必ずしも正しい理解とはいえません。

相対的な階層概念

チャネラーの意識にもその状態によって複数の階層があり、
そしてチャネリングによって繋がる先にも異なる複数の階層があります。

チャネラーがその体験をどのように知覚するかは、
その相対的な位置関係に影響されます。

したがってそれらの体験を正しく認識するためには、
まず意識の階層を相対的なものとして理解する必要があります。

現在の階層

現在の階層は、チャネラーが現実と呼んでいる階層です。

この世界との接触は日常的な感覚を伴うものであり、もっとも違和感のないものです。

そして視覚化の段階でいえば、
第０段階から第３段階までのすべての段階の視覚化が可能です。

つまり、チャネラーがもっともハッキリと認識した場合、その世界は現実的であり、
しばしば卑近で生々しいものとなります。

しかし、肉体の印象が強烈であるため、チャネラーの意識と同じ階層であっても
ハッキリと認識するのは必ずしも容易ではありません。

１段階上の階層

１段階上の階層には、比較的容易に到達できます。

この世界との接触は、日常と隣り合わせの非日常的な体験として起こります。
視覚化の段階でいえば、第０段階から第２段階までの視覚化が可能です。

つまり、チャネラーがもっともハッキリと認識した場合でも、
その世界は潜在意識が見せる夢のように寓意的で幻想的なものにしかなりません。

異なる階層との接触に慣れていない場合、
チャネラーは非常に特別な体験をしたかのような印象に襲われることがあります。

何であれ慣れない強い印象は、必要以上に真に迫った重要なものであるかのような
錯覚をもたらして、チャネラーに冷静な判断力を失わせます。

チャネラーはそれに飲み込まれないように、冷静に自己分析をしなければなりません。