チャネリングとしては、もっとも古典的なスタイルのひとつで、
古くは巫術とか降霊術とか呼ばれていました。
チャネラーは対象が乗り移ったような状態になり、第三者に対話の機会を提供します。
多くの場合、喋るだけで身体を活発に動かすことはしません。
トランスというのは、通常とは異なった精神状態になることです。
トランス・チャネルにもいろいろなレベルがありますが、
フル・トランスは一言でいってしまえば人格交代のような状態です。
この場合には完全に別人になりきってしまい、通常はチャネラーに記憶は残りません。
また、訓練されていないフル・トランスは、情緒不安定を引き起こしたり、
人格交代が癖になったりと、さまざまな副作用を伴う場合があります。
半トランスの場合には、チャネラーは完全には意識を失いません。
夢うつつのような状態で自分の身体が勝手に喋っているのを傍観しています。
自分を完全に制御しているわけではなく、記憶は残りますが曖昧です。
いずれの場合でも、チャネラーにとって必ずしも安全な方法とはいえません。
よく誤解されることですが、トランス・チャネルもまたチャネラーによる表現です。
他のタイプと同じく、その内容はチャネラーの資質に依存します。
記憶がないから関係ないというわけではありません。しかし記憶がない以上、
チャネラーがその内容を自力で改善していくのは非常に困難です。
このタイプのチャネリングは、自分を制御するために、
しばしば信頼できる誘導者を必要とします。独学には向いていません。